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今後の活動について

執筆者の写真: NAOE DOINAOE DOI

 2025年1月末の武装勢力によるゴマ侵攻により、病院は大きな被害を受けました。激しい市街戦の最中、略奪には遭ったものの、電気・水・食料のない環境下、一週間もの間ベッドの下にひたすら身を潜め続けた病院スタッフが全員無事であったことは本当に何よりでした。現在もゴマは依然として武装勢力の支配下にあり、表向きには日常生活が取り戻されつつあるものの、非常に不安定な情勢が続いています。


 現地・ゴマのMABADILIKOメディカルセンターは2月中旬より通常診療を再開し、妊婦さんを対象としたエコー健診および家族計画事業も再始動しています。しかし、鎌状赤血球症の治療プロジェクトについては、武装勢力によって避難民キャンプの住民が強制的に退去させられてしまったことから、これまでフォローを行っていた4人の子ども達と連絡が取れなくなっており、事実上プロジェクトがストップしているという状況です。


 今後のMABADILIKOの活動について、現地スタッフ・団体理事らと協議を重ねた結果、この度病院が被った被害の大きさに加え、現地の今後の情勢が非常に不透明であること、更に代表自身の生活を建て直さなければならないという事情を踏まえ、一般社団法人を解散することとなりました。


 今後、日本では任意団体・MABADILIKOとして、これまでに立ち上げた現地の2つのプロジェクト

①妊婦さんを対象としたエコー健診事業および妊娠中から積極的に介入する家族計画事業

②鎌状赤血球症の子どもの治療(現在プロジェクトのための資金を募っており、2026年1月より始動予定)

をサポートしていく予定です。


 2つのプロジェクトがようやく始動し、これから力を入れて活動に取り組んで行こうとしていた矢先、このような残念な結果になってしまい、本当に無念な気持ちでいっぱいです。ここまで応援して下さった方々にも、本当に申し訳なく思っております。


 紛争地で小さないちNGOが医療支援活動を行うことに対して、様々なご意見があることを承知しております。また、今回図らずもその問題に直面し、実際にダメージを被ることで、その難しさを改めて痛感しているところです。しかし、本当に必要なところに支援を届けたいと活動してきた私たちの行動について、その意義や自負を感じていることも確かです。


 任意団体・MABADILIKOは、一般社団法人として活動していた時のように、プロジェクトを拡大発展させたり積極的に資金を募るということは行いませんが、これからも2つの柱のプロジェクトを地道に運営・継続して参ります。今後とも、MABADILIKOをどうぞよろしくお願いいたします。


 

 
 
 

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